瞑想とは
心の中に大きな湖があると想像してみてください。 その水面には絶え間なく思考のさざ波が立っています。 瞑想とは絶えることのない心のさざ波のことです。 では心のさざ波を起こす要因とはどういうものでしょう。 見、聞、嗅、味、触といった知覚によるものです。 これらの思考感情が自分だと思い込み、心と体に束縛された状態を作り出しています。 瞑想中は次々に浮かび上がる感情、思考をただただ見つめ、注意がそれるたびに現在という瞬間に意識を連れ戻し、観察を続けることです。
瞑想をおススメする理由
- 心身をリラックスさせる
- 心を落ち着かせる
- ADDやADHD、PTSD、慢性的な痛み、睡眠障害の改善
瞑想実践~初めての方
はじめての方にも取り組みやすい方法から徐々にやっていきましょう。
まずは日常生活でできる瞑想方法3つです。
- 歩くとき、足並みと呼吸を同調させる。
- お皿を洗う、掃除をするなど、今行っていることに集中する。
- ネガティブな思考が起こった時、正反対の感情で対抗する。
瞑想実践~カテゴリー集中
瞑想にはいくつかテクニックがありますが目的は同じで、あちこち散らばった心の作用を止めることです。
- 目をとじ、四隅にそれぞれ違う花をイメージします。
- まずひとつの花の性質を細かく観察する。
- 心の落ち着きが無くなってきたら次の花に集点を移していく。
- それぞれの花を鮮明に視覚化する。
睡眠にもよい影響を与える瞑想
なぜ瞑想が睡眠にも良い影響を与えるのか。医学博士・スポーツドクター高尾美穂監修・アン・スワンソン著「SCIENCE of YOGA」2020年9月25日発行、西東社 発行所によると、"8週間のマインドフルネス・ストレス低減(MBSR)プログラムに参加した人に解剖学的MRI検査を行ったところ、脳の灰白質に変化が見られました。この変化は、MBSRが、学習・記憶プロセス・感情調節、自己認識、新たな視点獲得にかかわる脳の領域に影響を及ぼすことを示しています。 また別の研究では、たとえ短期的なマインドフルネス・トレーニングであっても、疲労と不安を軽減すること、長期的トレーニングはとくに注意力と集中力を改善しうることもわかりました。"と述べられています。睡眠障害の要因には不安やストレスが含まれますので、マインドフルネスといったシンプルで始めやすい瞑想法は快眠へと導くためのプログラムとして役に立つのではないかと筆者は考えます。